どっちが転職に不利?長いブランクvs多い転職回数

採用側の立場で書類選考していると、いろいろな応募書類を目にします。

なかには扶養家族が5人もいるのに5年間無職だったり、

35歳ですでに10社以上経験している猛者など、

この人はどうやって10社目に就職したんだろうかと首をかしげる一幕も。


とかくこのご時世、書類選考を通過させるためではなく応募者の書類をあら探しして、

マイナスポイントを探す事に注力している会社も多いことは事実です。

なかでもマイナスポイントとしてあげられやすいのが、「ブランク期間の長さ」と「転職回数の多さ」。

教えて!gooでこのような質問がきています。

長いブランクと多数の転職回数どちらが悪評価?

質問者は30歳半ばの場合、数年もの長期間ブランクと5回以上の転職回数、

どちらが評価が低いのでしょうか?という質問を投げかけました。それに対する回答は、


■理由の「分析」と再発防止の「対抗策」を考えよう

「3回以上の転職だとマイナス要因になります。3回以上になるとなかなか書類審査で通らないのが現実だし、面接に行ってもことごとく落されます。空白期間は聞かれますので嘘でもいいから準備した方がいいと思います」(tak-aさん)

「経歴詐称、職歴詐称の方が問題。(転職回数やブランクの長さ)どちらの問題にせよ、その理由が分析できており、再発防止のための措置や、対抗策があるのなら、問題無いです」(neKo_deuxさん)

「採用する側ですが、どちらの場合も理由によります。どちらかと聞かれるなら転職回数が多いほうにマイナスを感じます」(KGSさん)

「「5回以上の転職回数」の方に興味を持ちますね。へええ、どんな職業を重ねてきたんだろう、という感じです。5回の転職というのは『身持ちが軽いの かな?』という不安も持ちますが、それなりに機転が利いてタフでないとできないことです。採用を考える側からすると、失業期間イコール空白期間と見えてし まうので、(色々やってきたことを)積極的にアピールする必要がある」(crew21さん)

■どちらも不利だが、強いていうなら転職回数か

現 在、企業倒産などで失業者があふれている情勢で、どうしても失業期間が長期化してしまう人が増えている状況です。このように景気が悪い時は、採用側企業も ブランクに関して寛容になり(勿論ブランクがマイナスであることは間違いないのですが)、ブランク期間の活動が明確であり、再就職活動を頑張っていたと認 識されるなら、「せっかく苦労して決めた会社だからそうそう辞めないだろう」と判断される可能性もあります。

それに比べて、転職歴が多い人を採用するのは企業側も余計な求人広告費がかけられないこのご時世では「嫌になったらすぐに辞めてしまうのではないか… そんな人は怖くて採用できない」と判断されてしまうのではないでしょうか。

ま た書類選考上も履歴書上も、ブランクは本人が大きく書かなければ年月で空白期間が表記されるだけですが、転職歴は詐称しないかぎり、しっかり入社・退社の 2行が一社ごとに大きな文字で残ってしまい、印象に強く残ってしまいます。長く会社に勤める事が美徳の時代は過ぎましたが、やはり日本はアメリカのように 複数回の転職が当たり前の世の中には、なかなかならないようです。

桜井 規矩之左右(Kikunozou Sakurai)