ジョブナス、採用求職者に10~20万円のボーナス

 求人情報の掲載料は無料で、採用が決まった求職者には10万~20万円のボーナスを支払う求人サイト

「ジョブナス」が実績を伸ばしている。

サイト開設以来、約1年間で掲載企業約200社、登録者が約3000人に増えた。

来年2月までに600社、1万人にする計画だ。

 サイトの運営会社は、プレスリリース配信サービスが主力の「PR TIMES」(東京都港区)で、

昨年6月に求人情報分野に進出。求人企業はITベンチャーが多く、登録者は20代後半から30代前半が

中心という。

 求人企業は、採用が決まった時に1人当たり一律30万円を「ジョブナス」に支払う。

成功報酬型の人材紹介業は、採用が決まった人材の年収の約3割が紹介料というのが相場。

それと比べて企業は低コストで人材を採用できる。

 採用が決まった求職者には扶養家族の人数によって10万円(扶養なし)から20万円(5人以上扶養)

のボーナスを「ジョブナス」が支払う。これは、「サイン・オン・ボーナス」と呼ばれる制度で欧米では定

着しているが、日本ではまだ珍しい。「求人にコストをかけられないが、成長性が高いベンチャー企業は多

い。また、キャリアアップしたいが若い人は転職に伴う出費に不安がある」(マーケティング本部)と話

す。求人サイトは、広告と同様に掲載料が必要なケースが多いが、「ジョブナス」は、原稿作成も含めて無

料。掲載期限もないので企業はじっくり人材採用ができる。採用時のボーナス支払いで転職者の不安も少な

くなる。近く、求人企業側から資格やスキルなどを保有している登録者にアプローチをかけることができる

スカウト制度も導入する。

 また、同社は看護師や介護分野に特化した専門求人サイト「ジョブナス看護」を2月から、「ジョブナス

介護」を今月から始めており、人材ビジネスを事業の柱に育てる方針だ。